地球から絶えず発せられている大きな慈愛を、私たちも常に感じられたら、どんなに幸せなことでしょう。
地球の心に思いを向けてみましょう。地球が放つ愛の声を受信するのです。それができる時、心は、温かな優しさに包まれてくることでしょう。さらには人類が直面している環境破壊という地球規模の危機的状況を、解決する糸口も見えてくるのです。
地のお母さんの心を知りたいと願う時、地球にあふれる「水」がお母さんの心へと導いてくれます。水はあらゆるものを溶かし込みますが、その中には地球の心、地のお母さんの愛も溶かし込まれているのです。
水について、少し見つめてみましょう。愛にあふれる地球の心が見えてきます。
私たちの生活に目を向けると、朝起きて顔を洗い、食事をとり、水を飲み、夜は入浴し、このように人は水と共にあります。体から2割の水が無くなっても死に至るように、人は水なくして存在できません。
また源流から流れ出た水は川となり、とうとうと流れながら、周りに潤いや憩いを与え、生命をもたらします。水は、あるがままで他を生かす、あまりにも尊い存在です。その姿は、与える愛、生かす愛そのものであり、この水の心が、地のお母さんの心なのです。
さらに水は、あらゆるものを受け入れ、溶かし込み、養分を運んでくれます。聖書は愛について、
「愛は寛容であり、愛は情深い。」(コリント人への第一の手紙 第13章4節)
と教えていますが、全てを受け入れ、包み込む愛を、水は教えているのです。
水はあるがままで他を生かす。それは、地球の心
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