「絆」とは、糸を半分ずつ持つ姿を表し、切ることのできない強い結びつきを意味しています。自然界の親子を見てみると、親は子どもを慈しみ大切に守ろうとし、幼い子どもは親から離れまいとします。これが自然の姿です。
皇帝ペンギンは、極寒の中、餌もなく、もうろうとした意識の中で卵を足元に置いて、それでも卵を絶対落とさないようにします。子どもを守ろうとする一途な思いです。
また哺乳類の全ての親は、自分の血液を母乳に変えて子どもに分け与えます。母親はどんなにお腹が空いていても、子どもに母乳を飲ませようとします。親は、自分の生命よりも子どもの生命を優先するのです。
でもなぜ、種類の違う動物たちが同じ思いを持っているのでしょうか。それは、生命を守り愛そうとする「自然の心」を、根源の親から授かって生まれているからです。
自然の心とは、自然から頂いた心です。自然とは地球であり、地球の心が、生命を慈しむ母の心なのです。生命と愛は一体です。生命は地球から生み出して頂き、生命を慈しむ愛も、地球から頂いているのです。
生命を慈しむ自然の心:地のお母さんの心
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