人は「愛されている」と実感できた時、とても幸せな気持ちになります。愛とは不思議なものです。幸福と生命力をもたらす原点、それが愛です。心静かに愛を辿ってみましょう。あなたの生命は間違いなく、限りない愛情に包まれ、生み出されてきているのです。
お釈迦様は、子が受けた親の恩について、次のように教えられました。
「人の子は、母の懐を寝処とし、母のひざを遊び場とし、母の乳を食物とし、母の情けを命とする。お腹がすいた時、母がいなければ食べず、のどが渇いた時も、母がいなければ飲まず。」 ~父母恩重経(ぶもおんじゅうきょう)~
私たちは幼い頃、お母さんに守られ、面倒をみて頂かなければ生きていくことはできませんでした。お母さんの胸に抱かれ、温かい愛情をその肌で感じながら育ってきたのです。
生命は、愛によって生み出され、愛によって育まれます。今存在して生命があるということは、数え切れない愛を受けた証拠です。受けた愛を一つでも思い出してみましょう。温かな思いが胸の奥底から湧きあがり、生きようとする力が満ちてくることでしょう。
生命は、愛によって生み出され、愛によって育まれる
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