気には様々な種類がありますが、生命力をもたらす根源の気が「天地正気」(てんちせいき)です。天地正気とは、天の気と地の気を合わせて表現した言葉です。天の気とは、光に象徴されるように、地の気とは、水に象徴されるように、生命を生かし慈しむ愛と徳のエネルギーです。言い換えると、天のお父さんと地のお母さんの思いが、天地正気となっているのです。
天地正気を感じてみましょう。
森の中で感じるすがすがしさ、柔らかな光に感じるさわやかさ、野の花々に感じる愛らしさ、田園風景に感じるのどかさ、雄大な海に感じる大らかさ、昇る太陽に感じる力強さ。私たちはこの大自然からたくさんの癒しと生きる力を感じ取っています。それは大自然の中に込められている天地正気に、心が呼応しているのです。
宇宙そして地球から、天のお父さん・地のお母さんの思いが、全てを生かし慈しむ思いが、正気となって投影されています。また全ての生命には、天地正気が凝縮されているのです。
生命を生かし慈しむ愛と徳のエネルギー「天地正気」
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