天の時、地の利に相対する言葉は、人の和です。この「和」を国の原点とし、和を尊んできた民族が、私たち日本民族です。
私たちの先祖は、美しい日本の自然の中から「和」の心を学びました。自然界は大生命体であり、森羅万象全てがつながり、支えあい、生かし合う「和の世界」であると分かっていたのです。そして天地大自然を、尊い神霊実体であると理解し、天地の恵みに感謝を捧げてきました。山を守る神々があり、海を守る神々があり、天地に偏在される八百萬の神々のご加護によって生かされていると頭を下げ、天地大自然と共に生活してきたのが、私たちの祖先です。
また聖徳太子は、浄土を求める仏教に帰依(きえ)され、争いの無い平和な国の建設を願われました。制定された憲法十七条第一条に「一曰。以和為貴。」(一に曰く、和を以って貴しと為し)とされたように、日本国における中心理念は「和」なのです。
そしてまた、日本のことを「大和の国」とも表現します。大和は、大きな和を成す国となり、それを成そうとする日本人の魂を「大和魂」と言います。日本民族は、自然界との和、人間世界の和を、最も求めてきた民族なのです。
天の時、地の利、人の和。これは、和の心を持つ人間が、天地に通じて、天地の動きと一体となっていく時、何事も成功できると教えた言葉です。今、天の時は水の運勢です。そして地の利は日本にあります。そして和は、日本民族の根源的な魂なのです。
水の運勢が到来した今日、日本民族がそのDNAに刻まれた和の心を取り戻す時、「天の時、地の利、人の和」が揃うことになります。和の魂を有する日本民族は、世界に先駆けて火の運勢を大転換させ、愛と調和に満ちた大和の世界を、地上に回復する道を開くことができるのです。
日本民族の根源の魂;和
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